80年代英国

ガール

77年に英国でパンク旋風が吹き荒れると、それまでロックの本流であったハードロックは、あっという間に古臭い存在へと変わってしまいました。 しかし70年代末には早くもその揺り戻しが起き始め、ニュー・ウェーブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル(以…

フレンズ・アゲイン

今日もスコットランドのバンド、フレンズ・アゲインです。 彼らはアズデック・カメラ、オレンジ・ジュースらに次ぐネオアコ第二世代として登場しましたが、わずか2年程度の活動で、アルバム1枚を残しただけで解散してしまったので、ほとんど作品は残していま…

ブルー・ナイル

今日はスコットランドの至宝、ブルー・ナイルです。 と言っても、あまり知っている人はいないかもしれません。彼らはとにかく寡作なミュージシャンで、結成して30年で4枚のアルバムしか出していないのですから。 最初のアルバム『A Walk Across The Rooftops…

コーギス

年齢のせいか、何かの拍子に突然少年時代に聴いた曲を思い出すことが多いのですが。 というわけで、今回はコーギスというユニットについて書きます。 コーギスはスタックリッジというビートルズ風のバンドに在籍していた、ジェームス・ウォーレンとアンディ…

ゾディアック・マインドワープ&ザ・ラブ・リアクション

たまたまつべでPVを観たんで書いてみますが、知ってる人はあんまりいないだろうなあ。というわけで、今回はゾディアック・マインドワープ&ザ・ラブ・リアクションです。 仰々しい名前のヴォーカリスト、ゾディアック・マインドワープをリーダーとしたバッド…

ジグ・ジグ・スパトニック

今回はジグ・ジグ・スパトニックなんですが、これもどっちかと言うと一発屋の範疇に入るのかな。 まあよくわからないんで、とりあえず適当に書いちゃいます。 ジグ・ジグ・スパトニックは元チェルシー、ジェネレーションXのベーシストだったトニー・ジェイム…

ポール・ハードキャッスル

これも一発屋ですね。ポール・ハードキャッスルです。 85年にリリースされたシングル『19』が、英国で1位を獲得するなど、世界的にヒットしました。 なお曲名の『19』とは、アメリカのベトナム戦争従軍兵の平均年齢が19歳だったことを表しているそうです。 P…

G.I オレンジ

今日は出かけなくてはいけないんで、ありえないくらいに早い時間に更新していますが。 今回はかなり一発屋度数は高いと思います。洋楽アイドル、G.I オレンジです。 彼らはカール、マイク、サイモンのウィットワース3兄弟を中心とした4人組で、完全に日本市…

ロバート・ワイアット

今回は車椅子のシンガー、ロバート・ワイアットです。 この人はもともとプログレ・バンドのソフト・マシーンで名手と謳われたドラマーだったのですが、とにかく大酒飲みで周囲を手こずらせていました。 そして結局パーティの席上で、テキーラとウィスキーを…

ロックパイル

昨日紹介したニック・ロウが、デイヴ・エドモンズらと組んだのがロックパイルです。 Rockpile - Teacher Teacher 80年にシングルカットされ、全米で51位を記録した曲です。 これもブリンズリー・シュウォーツに近い感じで、ゆったりとレイドバックしています…

ヘヴン17

昨日ちょっとだけ触れた、ヘヴン17のエレクトリック・テクノ・ファンクを、どうしても紹介したかったので。 Heaven 17 - (We Don't Need This) Fascist Groove Thang 残念ながらPVは見つからなかったのでこれを。 シーケンサーの刻むリズムの上に乗るチョッ…

ストロベリー・スウィッチブレイド

80年代という時代は、アイディア一発勝負みたいなバンドやユニットがこれでもか、とばかりに入れ替わり立ち代り登場した時代でもあるのですが、このストロベリー・スウィッチブレイドもその中の一つです。 ストロベリー・スウィッチブレイドは、英国グラスゴ…

ファイン・ヤング・カニバルズ

このバンドは日本でも多少ヒットしましたから、覚えている人もいるかも。 ファイン・ヤング・カニバルズは、元ザ・ビートのアンディ・コックス(ギター)とデイヴィッド・スティール(ベース)が、無名の黒人ヴォーカリストであるローランド・ギフトを迎えて…

アイシクル・ワークス

このバンドも知ってる人はあんまりいないだろうな、ということでアイシクル・ワークスです。 アイシクル・ワークスはリヴァプール3大イアンのひとり、イアン・マクナブ(残り2人はエコー&バニーメンのイアン・マッカロクとライトニング・シーズのイアン・ブロ…

ロータス・イーターズ

ネオアコというのはそんなに詳しくないのですが、このバンドは好きでした。ロータス・イーターズです。 彼らは80年代前半に英国リバプールで結成され、短い活動期間の中で1枚のアルバム、5枚のシングルを残しています。 特徴を簡単に言うと、透明感溢れるヴ…

ナパーム・デス

昔ナパーム・デスというバンドがありました。 「世界一速いバンド」が売り文句で、1分前後の短くて速くてうるさい音を、一気呵成に演奏するライブには、ある種のカタルシスがありました。 またメンバーチェンジの異常に激しいことでも有名で、「ファーストア…

バウハウス

今日はゴスの元祖、バウハウスです。 78年に結成され、そのライティングを効果的に使ったシアトリカルなパフォーマンスと、独自の美学を徹底して追及したサウンドが、それまでのパンクやニューウェーブとはスタンスが明らかに違っていたこともあって、話題を…

ジョー・ボクサーズ

泡沫バンドのお話をひとつ。 その昔、英国にヴィック・ゴダート&サブウェイ・セクトというパンクバンドがありました。 このバンドはヴォーカルのゴダートがソロになったために、82年に活動を停止するのですが、残されたメンバーがアメリカ出身の黒人ヴォーカ…

ザ・スミス

昨日久しぶりに聴きました。ザ・スミスです。 昔は日本でも結構聴かれていたバンドですが、今はどうなんでしょ。 82年に英国マンチェスターで結成されたザ・スミスは、フロントマンであるモリッシーの「自閉、負け犬、モラトリアム、ゲイ」といった要素を逆…

アンチ・ノーホェア・リーグ

ちょっと時間がないので、今回は短く。 あまり知られていませんが、英国にアンチ・ノーホェア・リーグというパンクバンドがありました。 田舎者のバイカー崩れのようなバンカラな風采と、むさ苦しいパンクサウンドで80年代前半のUKパンクシーンで異彩を放っ…

ジーザス・ジョーンズ

突然の気まぐれで、デジタルロック系に飛んでしまいました。 なんか分裂症的な題材の選び方で申し訳ない。 つーわけで今回は、ジーザス・ジョーンズです。 デジタルロックとかデジロックとかいうジャンルは、今でこそ普通に用いられていますが、その先駆者的…

バウ・ワウ・ワウ

マルコム・マクラーレンが、セックス・ピストルズの次に仕掛けたバンドがバウ・ワウ・ワウです。 アダム&ジ・アンツのアダム以外のメンバーを引き抜き、クリーニング屋で働いていたラングーン生まれのビルマ系英国人の少女アナベラ・ル・ウィン (当時14歳。…

マルコム・マクラーレン

またまたセックス・ピストルズ繋がり。 ピストルズの仕掛人であるマルコム・マクラーレンは、単なる山師と言っちゃえば確かにそうなんですが、しかし非常に存在感のある人物です。 彼はピストルズ解散後も、バウ・ワウ・ワウで派手な売り出し戦略を仕掛ける…

ザ・プロフェッショナルズ&ニューロティック・アウトサイダーズ

さてさて、残ったスティーブ・ジョーンズとポール・クックですが。 彼らはマネージャーのマルコム・マクラーレンの口車に乗り、イギリスの大列車強盗犯人であるロナルド・ビッグス*1や、ナチスの戦犯で南米逃亡説のあるマルチン・ボルマン*2(本人かどうかも…

パブリック・イメージ・リミテッド

セックス・ピストルズから派生したバンドもいくつかありますが、その中で一番パーマメントな活動をしたのはパブリック・イメージ・リミテッド(略称PIL)でしょうか。 ピストルズを脱退したジョニー・ロットンは、本名のジョン・ライドンに戻し、 「ロックは…