アンチ・ノーホェア・リーグ

ちょっと時間がないので、今回は短く。


あまり知られていませんが、英国にアンチ・ノーホェア・リーグというパンクバンドがありました。
田舎者のバイカー崩れのようなバンカラな風采と、むさ苦しいパンクサウンドで80年代前半のUKパンクシーンで異彩を放っていたバンドです。
シリア系のヴォーカリスト、アニマルの放つモーターヘッドレミーにも通じる野卑な咆哮と、貞操帯を股間に装着してステージに立つという意味不明さ、そしてパンクというより素朴にロックンロールを追い求める姿勢が特徴でした。
ハードコア・パンクが出現し始め、パンクがよりシリアスかつ激しくなるなかで、彼らのシンプルかつワイルドで、男臭い香ばしさを放つサウンドは貴重でした。
ただ当時は彼らの日本での知名度はほぼゼロで、日本盤も出ていなかった記憶があります。僕ものちに外盤を買うまで音を聴いたことがありませんでしたから。


Anti Nowhere League - So What


この曲はメタリカがカバーして一躍有名になりました(アニマルがメタリカのライブに招かれて歌ったこともあります)。
歌詞はどうしようもないくらいのお下劣ぶりで、そこが彼ららしいと言うか何と言うか、とにかく最高です。できれば訳詩を載せたいくらい。
ちなみに彼らは一時シーンから姿を消していましたが、現在はイメージを一新し、オールバックの髪と革ジャンで決め、ややハードロックがかった男臭いロックンロールを演奏しているそうです。