今のロックファンが「ベック」というとベック・ハンセンなんでしょうけど、僕らの世代で「ベック」といえばジェフ・ベックでした。
通勤中に聴いたらテンションが上がったので、載せちゃいます。
Jeff Beck - Blue Wind
ロックインスト史に燦然と輝く名曲、『蒼き風』です。
ジェフがギターを自由闊達・変幻自在に弾きまくってるのが、なんとも気持ち良いです。
ショルダーキーボード(和製英語。向こうではキーターと呼ぶらしい)のヤン・ハマーも、ドラムスのサイモン・フィリップスも、ベースの名前わからん人も、皆すごいテクニックで感嘆します。
そう言えば99年のジェフのジャパン・ツアーを観に行った(今は無き東京ベイNKホール)とき、この曲を演らなくてがっかりした記憶があるんですが。
ギター・テクニック自体は本当に素晴らしかったんで、今度は生で『蒼き風』を聴いてみたいものであります。
Jeff Beck - Cause We've Ended As Lovers
これも名インスト『哀しみの恋人たち』。あのスティービー・ワンダー作曲のバラードです。
正直な話最初友人に聞かせてもらったときは、良さがあんまりよくわからなくて
「なにこれ。『みちのくひとり旅』みたいじゃん」
とか言って相手を怒らせたものですが、今聴くとこの渋い泣きのバラードの哀愁がたまりません。
一音一音に込める感情がよく伝わってくる素晴らしいギターワークで、彼が世界中のギタリストから神のように崇められる理由がよくわかります。
ちなみにベースを弾いている女性はタル・ウィルケンフェルド。この時はまだ21歳くらいだったはずですが、いいプレイしていますね。
この若さで世界に通用するというのは、素直にすごいと思いますし、なにより女性ベーシストというのはカッコいいです。