マーズ・ヴォルタ

タモリ倶楽部』の名物コーナー、『空耳アワー』が好きな人は、アット・ザ・ドライヴインというバンドをご存知かもしれません。
『Sleepwalk Capsule』という曲の「ど、ど、ど、ど、童貞ちゃうわ」は、空耳史上でも屈指の傑作だと思っているのですが。
そのアット・ザ・ドライヴインはもうとっくの昔に解散してしまっているのですけど、一部メンバーが中心となって結成したのがマーズ・ヴォルタです。


アット・ザ・ドライヴインはポスト・ハードコアみたいな音だったんですが、マーズ・ヴォルタは基本的にプログレです。
大作志向でテクニックへの傾斜も強く、変拍子なんかもバリバリ使います。ちょっと変わっているのがラテン音楽やメタルの要素が入っていて、かなり混沌とした音楽性だということでしょうか。
今回はその中でもちょっと短めの曲を。


The Mars Volta - The Widow


05年にリリースされた2ndアルバム『Frances The Mute』からのセカンドシングル。全英20位、ビルボードでは95位。
ロバート・プラントばりのハイトーン・シャウトから、もろジミー・ペイジといったギターフレーズも飛び出す、哀愁のハード・バラードです。


The Mars Volta - Wax Simulacra


08年にリリースされた5thアルバム『The Bedlam In Goliath』に収録されている曲。
彼らにしては非常に短い曲なんですが、たいへん密度の濃い演奏をしています。特にイントロの手数の多いドラムのフィルインと、サックスの音が良いです。
ちなみにこの曲は09年のグラミー賞で、最優秀ハードロックパフォーマンス賞を受賞しています。


ベーシストはポール・ギルバートのバンド、レーサーXのジョン・アルデレッティ(マーズ・ヴォルタではスペイン語読みのホアン・アルデレッテ)ですし、何気にレッド・ホット・チリ・ペッパーズのギタリスト、ジョン・フルシアンテも準メンバーだったりします。
両バンドのファンの方も一度聴いてみるとよいのではないでしょうか。気に入るかどうかはわかりませんけどw