ヘヴン17

昨日ちょっとだけ触れた、ヘヴン17のエレクトリック・テクノ・ファンクを、どうしても紹介したかったので。


Heaven 17 - (We Don't Need This) Fascist Groove Thang


残念ながらPVは見つからなかったのでこれを。
シーケンサーの刻むリズムの上に乗るチョッパー・ベースというのが、なんともしっくりこなくて逆にいい感じだと思うのは僕だけでしょうか。
それと後半のギターのカッティングもむちゃくちゃカッコよくて、今聴いてもそんなに古い感じがしませんし。
ちなみにこの曲は、当時のアメリカ大統領ロナルド・レーガンを名指しでファシスト呼ばわりするという強烈な歌詞のため、放送禁止処分を食らって全然ヒットしなかったという話をラジオで聞いた覚えがあります。高校生の頃ですから記憶は定かじゃありませんが。


Heaven 17 - Penthouse And Pavement


これはPVがありました。
こちらは多少おとなしい感じの曲ですが、そのぷんグルーヴは強く感じられるかもしれません。
この曲も好きですが、やっぱりヒットはしなかったような記憶が。


ポップスに思いっきり舵を取ったヒューマン・リーグに比べると、この頃のヘヴン17は頭でっかちなところがあって、そこが魅力でもあるのですが商業的に成功しなかった原因でもあるのでしょう。
でも売れに売れまくったヒューマン・リーグに比べると、僕はこっちのほうが大好きだったりします。なんてったってクリエイティヴですもの。
ちなみに中心人物のマーティン・ウェアはキーボードも一本指でしか弾けず、コードの知識すらなかったというのですから驚きです。だとすると僕以下なわけで。
たとえ音楽の知識やテクニックがなくても、アイディアと構成力さえあれば良い音楽を作ることができる、というのがテクノポップのすごいところですね。