ポール・ハードキャッスル

これも一発屋ですね。ポール・ハードキャッスルです。
85年にリリースされたシングル『19』が、英国で1位を獲得するなど、世界的にヒットしました。
なお曲名の『19』とは、アメリカのベトナム戦争従軍兵の平均年齢が19歳だったことを表しているそうです。


Paul Hardcastle - 19


主にABC製作のドキュメンタリー番組『Vietnam Requiem』でのニュースのナレーションや、サンプラーで拾ったPTSDに悩む元兵士のインタビュー音声のリミックスが使用されていて(一部に女性コーラスがある)、この音声をシンセサイザーを用いたファンクテンポの曲と同期させています。
なんともあざとい作りではありますが、これが世界的に大ウケして、日本でも小林完吾(知ってるかな)による吹き替え版(エクステンデッド・ジャパニーズ・ミックス)も発売されたくらいです。


Paul Hardcastle - 19 Extended Japanese Mix


「ナナナナインティーン」のところを「じゅじゅじゅ19歳」と変えているのが、なんか狂っててすごいです。


後にハードキャッスルは後にABCから映像と音声の無断使用で訴えられ、またマイク・オールドフィールドからは曲を盗作したとして告訴されました。裁判の結果は知りません。
またこの曲の仕掛け人であるサイモン・フラーは、後年スパイス・ガールズの売出しにも一役買っています。