ゾディアック・マインドワープ&ザ・ラブ・リアクション

たまたまつべでPVを観たんで書いてみますが、知ってる人はあんまりいないだろうなあ。というわけで、今回はゾディアック・マインドワープ&ザ・ラブ・リアクションです。
仰々しい名前のヴォーカリスト、ゾディアック・マインドワープをリーダーとしたバッドボーイズ・ロックンロール・バンドで、その清潔感皆無なヒッピースタイルと無意味にド派手なインパクトで、英国の一部でカルト的な人気を誇っていました。
音は当時のバンドだとザ・カルトあたりに似ていますが、あんなに音楽的にストイックな感じではなく、むしろ下世話でいかがわしくていんちき臭く、早い話が色物っぽかったんですが。
でもタフでワイルドでメタリックな演奏や、シンプルでキャッチーなメロディはグラム・ロックの系譜も引いていて、なかなか聴き応えがあります。


Zodiac Mindwarp & The Love Reaction - Prime Mover


英国で18位まで上がった、彼ら最大のヒット曲。
キャッチーなリフとダイナミックな演奏は、ちょっとヘヴィメタルっぽくてなかなかカッコいいものがあります。
バンドのメンバーが装甲車で女子寮に突入し、ギターから放たれた光線を浴びると女の子がみんなビッチに変身して踊り狂うというハチャメチャなPVは、呆れるほど能天気で強烈です。


Zodiac Mindwarp & The Love Reaction - Backseat Education


よく覚えてませんけど、この曲も英国で小ヒットしたはず。
冒頭で日本語の小芝居が展開される(でも中国テイストも混じっている)PVが、やはりバカバカしくて面白いです。


当時日本ではフールズ・メイトあたりがちょっとプッシュしていた記憶もあるのですけど、案の定売れませんでした。
女性からはむさ苦しさと露骨なセックスアピールで敬遠され、普通のメタル好きな男性からは色物と扱われていましたから。
でも僕はこういうキワモノっぽさ全開のバンドって嫌いじゃないんで、このバンドも愛聴してましたっけ。


ちなみにバンドはこのあと泣かず飛ばずで一発屋扱いされるのですが、未だに活動はしているらしいです。
どんな音になっているのか、聴いてみたいようなみたくないような。