昔ナパーム・デスというバンドがありました。
「世界一速いバンド」が売り文句で、1分前後の短くて速くてうるさい音を、一気呵成に演奏するライブには、ある種のカタルシスがありました。
またメンバーチェンジの異常に激しいことでも有名で、「ファーストアルバムのA面とB面で共通するメンバーが一人しかいない」とか「ファーストアルバムの録音を開始した時点でオリジナルメンバーがもういなかった」とか、様々な逸話を持っています。
Napalm Death - You Suffer
偉大なるギャグですね。最初聴いたときは事態を把握するのに何秒かかかり、その後爆笑してしまいました。このジャンルでは無敵で不世出の作品です。
この曲は「世界一短い曲」としてギネスブックにも認定されていますし、あまりはっきり覚えていませんが、確かあの『トリビアの泉』でも紹介された記憶があります。
まあこれは極端な例ですけど、基本的に曲はやたらと短くて速かったバンドですね。そのためグラインド・コアの始祖ともされています。
そんな彼らも最近は曲の長さもまともになり、次第にデスメタル的な要素も取り入れるようになりつつ活動しているのですが。
この手のバンドにしてはずいぶん長くやってますね。最近は頻繁なメンバーチェンジも行われていないようですし、いろんな意味で落ち着いたのかもしれません。
