70年代英国

キング・クリムゾン

前々回にせっかくジョン・ウェットンのことを書いたのに、キング・クリムゾンについて触れるのを忘れていました。 といってもキング・クリムゾンは30年以上の歴史を誇る偉大なバンドで、代表曲も名演奏もたくさんあるので、おいそれと書くわけにはいかないわ…

U.K.

エイジアのヴォーカルとベースを担当しているジョン・ウェットンは、かつてキング・クリムゾンに在籍していたことが有名ですが、その他にも無数のバンドに加入、脱退を繰り返しています。 その中にパンク・ムーブメント全盛時に結成され、日本でだけ変にマニ…

ブルース・ウーリー&ザ・カメラ・クラブ

昨日の続き。 『Video Killed The Radio Star』のクレジットを見ると、作詞作曲が「Horn/Downes/Woolley」になっているのに気づくでしょう。 「Horn」はトレヴァー・ホーン、「Downes」はジェフ・ダウンズのことですが、なら「Woolley」って誰?ということに…

バグルス

おかげさまで熱は下がりました。医師の処方する薬は、売薬とは効き目が違いますね。 では早速今日も行きましょう。 70年代後半から80年代前半にかけて、電子音やシンセサイザーを多用したテクノポップ(欧米ではエレポップ、シンセポップ)がチャートを席巻…

フィル・ダニエルス&ザ・クロス

昨日ネオ・モッズについて書いたなかで、『さらば青春の光』という映画にちょっとだけ触れたんですが。 その中で主人公であるモッズ少年ジミーを演じたフィル・ダニエルスが組んでいた、フィル・ダニエルス&ザ・クロスというバンドの音があったんで載せてお…

シークレット・アフェア

70年代後半に、英国でネオ・モッズという一種のリバイバル的なムーブメントがありました。 ザ・ジャムのブレイク、そしてザ・フーの『四重人格』をもとに製作された映画『さらば青春の光』が、次第に商業化と閉塞感を強めていたパンクに対し、再びストリート…

コーギス

年齢のせいか、何かの拍子に突然少年時代に聴いた曲を思い出すことが多いのですが。 というわけで、今回はコーギスというユニットについて書きます。 コーギスはスタックリッジというビートルズ風のバンドに在籍していた、ジェームス・ウォーレンとアンディ…

クイーン

NHKを観ていたら番宣でクイーンが出ていて、懐かしい気分になりました。 中学のとき好きだった女の子がクイーン大好きで、僕は彼女と話す話題欲しさに聴き始めたんですけど、いつの間にかすっかりその女の子そっちのけで聴きあさるようになったんでしたっけ…

M

一発屋に拘っていたら、あっという間にこのブログ全体に企画もの臭が漂ってきたんですが。 とりあえず今回は「真の一発屋」「一発屋の中の一発屋」を紹介しましょう。それがMです。 70年代末からのテクノブームは、胡散臭い素人ミュージシャンを数多く生み出…

デヴィッド・ボウイ

一昨日も書きましたが、僕は元鍵盤奏者の端くれなので、ピアノやオルガンの目立つ音が好きなんですよ。 その中でも特に好きなピアノソロが入っているのが、デヴィッド・ボウイの『Aladdin Sane』という曲です。 この曲は73年にリリースされた6thアルバムのタ…

グラハム・パーカー

またまたパブ・ロックで申し訳ない。今回はグラハム・パーカーです。 彼はR&Bテイストの入ったヴォーカルとパンク特有の疾走感を融合させた、扇動的なライヴ・パフォーマーとして人気の高いヴォーカリストでした。 男気溢れる情熱的なヴォーカルと、労働者階…

ドクター・フィールグッド

またまたパブ・ロックで恐縮ですが、今回はドクター・フィールグッドです。 ドクター・フィールグッドは70年代初頭からパブ・ロックシーンを牽引し、後のパンク・ロックムーブメントの火付け役ともなったバンドです。 僕は高校生の頃、渋谷陽一のFM番組でゲ…

ニック・ロウ

今日は仕事で疲れているので簡単に。 昨日触れたニック・ロウは、ソロでも1曲だけヒットを出しています。 それがこれ。 Nick Lowe - Cruel To Be Kind 79年にリリースされて全米・全英で12位を記録したシングル。邦題は『恋するふたり』。 決して派手じゃな…

ブリンズリー・シュウォーツ

いきなりですがパブ・ロックを紹介します。 テクノポップ→スラッシュメタル→パブ・ロックとか、我ながら狂った展開だと思いますが、本当にいつも単なる気まぐれでネタを選んでいるんですみません。 というわけで、今回はパブ・ロックの古豪ブリンズリー・シ…

ヒューマン・リーグ

80年代のポップスを聴いていた人にとって、ヒューマン・リーグという名前は懐かしいかもしれません。 80年代初頭から中頃にかけて、派手な女性コーラスを擁した都会的でお洒落なエレ・ポップ・ユニットとして、たくさんのヒット曲をチャートに送り込んでいま…

スティッフ・リトル・フィンガーズ

たまには初期パンクもいいかな、ということで、ややマイナーなスティッフ・リトル・フィンガーズを。 彼らはオリジナル・パンクからハードコア・パンクに向かう端境期に、北アイルランドのベルファストで結成されたパンクバンドです。 北アイルランドの置か…

ジャパン

アイドルというと何となく明るいものを想像しがちですが、昔は退廃的な暗いアイドルというものの需要が確かにあって、結構な市民権を得ていました。 その代表格がこのジャパンでしょうか。当人たちはアイドルとか狙ってなかったと思いますし、アイドルと呼ば…

ジェフ・ベック

今のロックファンが「ベック」というとベック・ハンセンなんでしょうけど、僕らの世代で「ベック」といえばジェフ・ベックでした。 通勤中に聴いたらテンションが上がったので、載せちゃいます。 Jeff Beck - Blue Wind ロックインスト史に燦然と輝く名曲、…

ザ・プロフェッショナルズ&ニューロティック・アウトサイダーズ

さてさて、残ったスティーブ・ジョーンズとポール・クックですが。 彼らはマネージャーのマルコム・マクラーレンの口車に乗り、イギリスの大列車強盗犯人であるロナルド・ビッグス*1や、ナチスの戦犯で南米逃亡説のあるマルチン・ボルマン*2(本人かどうかも…

リッチ・キッズ

さてセックス・ピストルズをクビになってしまったグレン・マトロックですが、その後リッチ・キッズというバンドを結成しました。 これがなかなかいいバンドでしてね。パワー・ポップの先駆け的な音を出していて、グレンの音楽的な才能を証明してくれました。…

シド・ヴィシャス

セックス・ピストルズの元メンバーで、若くして亡くなることによって、ある意味でロンドン・パンクの象徴となったのがシド・ヴィシャスです。 彼は音楽というよりその鮮烈な生き様で、パンクの凝縮されたイメージを体現するアイコンとして生命を得ることにな…

パブリック・イメージ・リミテッド

セックス・ピストルズから派生したバンドもいくつかありますが、その中で一番パーマメントな活動をしたのはパブリック・イメージ・リミテッド(略称PIL)でしょうか。 ピストルズを脱退したジョニー・ロットンは、本名のジョン・ライドンに戻し、 「ロックは…

セックス・ピストルズ

とりあえずはベタですけど、セックス・ピストルズあたりからいってみましょうか。 レッド・ツェッペリンとかディープ・パープルとか聴いてはいたものの、まだそれほど音楽にのめり込んではいなかった僕を、この世界に没入させるきっかけとなったバンドですか…