ブリンズリー・シュウォーツ

いきなりですがパブ・ロックを紹介します。
テクノポップスラッシュメタル→パブ・ロックとか、我ながら狂った展開だと思いますが、本当にいつも単なる気まぐれでネタを選んでいるんですみません。


というわけで、今回はパブ・ロックの古豪ブリンズリー・シュウォーツです。
日本語で発音するのが難しいバンドで、他に「ブリンズレイ・シュワルツ」と表記されることもあるんですが、当人たちの発音を聞く限り表題のほうが近そうなんでこっちにします。
彼らは69年結成という超古株で、商業的な成功とは無縁でしたが、ヴォーカル&ベースのニック・ロウ作の優れた楽曲とパブを中心としたライブで、徐々にライブバンドとしての人気を獲得していきます。1975年に惜しまれながら解散するまでにパブ・ロック・ムーブメントの中心バンドとして活動し、現在もなお根強い人気を誇っています。
サウンドの基本はあくまでもギターとオルガンを中心にしたシンプルなバンド・サウンドで、かすかにルーツ・ミュージックの匂いも感じさせます。


Brinsley Schwarz - Surrender To The Rhythm


なんかほのぼのしていいですねえ。
このご時世ではありえないくらいレイドバックした音ですが、飲み屋でギネスビール片手に聴くには、こういう音のほうがしっくり来るんだろうな、というのはわかります。


解散後ニック・ロウはソロ活動の傍ら、スティッフというインディーズ・レーベルを立ち上げてダムドやエルヴィス・コステロなどを世に出し、レーベル離脱後もブリテンダーズなどのプロデュースも手がけ、むしろパンク&ニューウェイブ・シーンの立役者として有名になりました。
またギターのブリンズリー・シュウォーツとキーボードのボブ・アンドリュースは、グラハム・パーカーのバック・バンド、ザ・ルーモアのメンバーとして活躍しました。