リッチ・キッズ

さてセックス・ピストルズをクビになってしまったグレン・マトロックですが、その後リッチ・キッズというバンドを結成しました。
これがなかなかいいバンドでしてね。パワー・ポップの先駆け的な音を出していて、グレンの音楽的な才能を証明してくれました。


Rich Kids - Rich Kids


Rich Kids - Ghosts Of Princes In Towers


しかしこのバンドは小ヒットを出すくらい(『Rich Kids』が全英24位)にとどまり、アルバム1枚を出しただけで79年には解散してしまいます。
今では後にウルトラヴォックスで活躍するミッジ・ユーロがここの出身だったということで、たまに語られることがあるくらいでしょうか。


その後グレンは『オレはセックス・ピストルズだった』という回顧本(これが一番正確にピストルズの内幕を伝えている本ではある)を出したり、再結成ピストルズに参加したりしていましたが、2010年にはあのフェイセズの再結成にベーシストとして参加し、世間を驚かせました。
なにしろ故ロニー・レインの後任ですからね。ベースの腕には定評のあるグレンとはいえ、これはちょっと意表をついていました。
他にも彼は病気に苦しむ元メンバーのチャリティーのために、リッチ・キッズを一日再結成するなど、音楽的には恵まれた人生を送っているようです。