ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン

昨日は早朝からアイドル現場に行っていたので、疲れてさっきまで寝落ちしてたんですが、なら目覚ましにけたたましい曲をかけよう、というわけで、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンです。
彼らは元プッシー・ガロアジョン・スペンサー(ヴォーカル、ギター)を中心として、米国ニューヨークで90年に結成されました。ギター2人とドラムスのトリオで、ベーシストがいないという珍しい編成になっています。
「ブルースの爆発」というバンド名からもわかるように、一応音楽性はブルースを基本としてはいるのですが、そこはやはりポストパンク以降のバンド、一筋縄ではいきません。
ルーツ・ブルースやソウル、ロックンロールのエッセンスを、オルタナサウンドに混ぜ合わせたうえ解体したような音に仕上がっていて、出てきた時は本当に衝撃的でした。
スタイルやテクニックという、音楽をプレイするうえでのある種の呪縛を逃れて、ひたすらストレートに爆発するというアプローチはなかなか爽快です。


The Jon Spencer Blues Explosion - Bellbottoms


94年の3rdアルバム『Orange』に収録された曲。
ただ単にメチャクチャやってるだけのように聴こえなくもないですが、ギターの熱さ、衝動の爆発ぶりはものすごいものがあります。
溜め込まれたエネルギーが一気に解放されて、グルグルと回りだしてるようなこの感触は、他ではなかなか味わえないようなスリリングで剥き出しなものであります。
解体した後安易に再構築するのではなく、あえて野ざらしにすることで生まれてくるものもあるんだなと、目から鱗が落ちた一曲でした。


彼らは04年にバンド名を単なる「ブルース・エクスプロージョン」に改名し、現在も元気で活動しています。