クイーン

続いて登場するのはクイーンです。日本での人気も非常に高く、知らない人はあまりいないのではないでしょうか。
どちらかというとオーバーダビングを駆使した精緻なコーラスやギターが特徴の彼らですが、80年代に入るとサウンド面で様々な試みをするようになり、その一環としてなのかディスコソングも出しています。


Queen - Another One Bites the Dust


80年にリリースされ、ビルボード1位、全英7位の大ヒットとなっています。邦題は『地獄に道づれ』。
あまりブルース色の感じられない作品が多かったクイーンが、こういうブラックミュージックに接近した音を出すというのは、当時結構衝撃的でしたね。
この曲はベースのジョン・ディーコンが当時接触のあったマイケル・ジャクソンのために提供したのですが、彼のマネージメントから難色を示され、マイケル自身からも「ぜひクイーン自体が歌うべきだ」と強く薦められたそうです。
ディーコンはさすがにクイーンには合わないと躊躇したのですが、それを知ったヴォーカルのフレディ・マーキュリーが「ぜひレコーディングをしよう」と言ってくれ、結果ようやく形となったというエピソードが残っています。
ただドラムスのロジャー・テイラーは、あまりにもディスコ色が強すぎると難色を示したうえ、ループ手法を使ったドラムをいやいや叩いていたそうですが、彼はロックンロールの人なので、まあそれは仕方ないかも。
この曲はシックを思わせるベースラインがあまりに印象的ですが、個人的にはブライアン・メイのカッティングがカッコいいなと思っています。こういうファンキーなプレイのできる人だとは思ってなかったので、引き出しの多さに感心しました。


クイーンは91年にマーキュリーがエイズで死亡して活動を停止し、ディーコンも引退してしまいましたが、別に解散したわけではなく、21世紀には元フリー、バッド・カンパニーのポール・ロジャースをヴォーカルに迎え、09年まで活動していました。
現在ロジャースはバッド・カンパニーに戻ったため、バンドとしては開店休業状態ですが、メイもテイラーも「クイーンは永遠に続ける」と宣言しています。
一時はあのレディー・ガガを後任ヴォーカリストに迎える、という話が持ち上がって話題になったりして、未だにバンドとしての生命は終わっていないようです。