ロキシー・ミュージック

とりあえず全然関係ない話を。
先日このブログがどんなワードで検索されているのか、興味があってちょっと調べてみたんですけど、「星屑のイノセンス」「エロ」という検索が非常に多く、正直当惑しました。
何でだろう、と思ってちょっと調べてみると、結構大手の同名のエロ系統専門ブログがあるんですね。しかも僕が始めるよりだいぶ前から。
今さらブログ名を変えるのも面倒くさいですし、こっちに(多分あちらにも)何か実害があるわけではないのでこのまま続けるつもりですが、エロ関係で検索してここにたどり着いてしまった方々には、本当に申し訳なく思っています。期待に副えなくてすみません。


などと脱線してしまいましたが、今回はまたまた前回の続きです。
78年になるとソロ活動にも飽きたのか、ブライアン・フェリーはギターのフィル・マンザネラ、サックスのアンディ・マッケイ、ドラムスのポール・トンプソンを誘ってロキシー・ミュージックを再結成させます。
音楽的には以前よりさらに毒が薄まって(皆無になったと言っていいかも)、ポップでアダルトなAOR路線になっていきましたが、楽曲の充実度は非常に高く、これまでにない商業的な成功を収めました。
またヨーロッパ浪漫主義に対するこだわりは残っていて、曲の端々に退廃的な味わいも感じることができます。


Roxy Music - Dance Away


79年にリリースされた6thアルバム『Manifesto』からのシングル。全英では2位、全米でも44位のヒットとなり、再始動を飾ることとなりました。
個人的にはまだこの頃までは解散前の音楽性の名残があると思うんですが、先入観なく聴くとミディアム・テンポのAORに聞こえるでしょうね。メロディアスでいい曲です。


翌年初めにトンプソンが負傷により脱退(今世紀に入ってからの再結成には参加)し、以後はフェリー、マンザネラ、マッケイの3人でロキシー・ミュージックを名乗るようになります。


Roxy Music - Same Old Scene


80年にリリースされた7thアルバム『Flesh + Blood』からのシングル。全英で12位まで上昇しています。
非常に洗練された都会的なサウンドと、哀愁ある雰囲気がマッチした曲だと思います。


Roxy Music - Jealous Guy


81年にリリースされたシングル。ジョン・レノンのカバーです。
前年に暗殺されたレノンを追悼する意味でリリースされたもので、唯一の全英1位を記録しています。
ヴォーカルと間奏のサックス、そして口笛の音が、官能的な香りを漂わせている大人の曲ですね。


Roxy Music - More Than This


82年にリリースされた8thアルバム『Avaron』からのシングル。邦題は『夜に抱かれて』。
全英で6位のヒットとなったほか、日本でもトヨタのCMに使われてヒットしています。
フェリーの鼻に抜けるような独特の歌声が、柔らかくしなやかな雰囲気を醸し出す名曲です。ムーディーな世界観とAORを上手にブレンドした、上品かつアダルトな雰囲気は、彼の美意識の集大成と言えるものかもしれません。


名盤『Avaron』ですべてをやり尽くしたのか、翌83年のワールド・ツアー終了後、ロキシー・ミュージックは再び解散します。
解散したとはいえその後もメンバーの仲は良好で、それぞれ自由にソロ活動をしつつも何度も客演などで共演しては、旧交を温めていました。
そして21世紀に入ってからは何度か再結成してツアーを行っており、昨年にはフジロックにも来日して衰えぬパフォーマンスを見せてくれました。映像を見る限りさすがにメンバーは老けていましたけど、フェリーのタキシードの似合うダンディっぷりは健在だったのが嬉しかったですね。


それと今年の更新はこれで終了になります。来年は三が日が終わったくらいに更新を始めることになると思います。
このブログを始めたときは、こんな古い洋楽ネタばかりで誰が読んでくれるのか疑問に思っていたのですが、それなりにアクセスも増えてきましたし、時にはコメントも頂けるようになってきたりもして、本当に嬉しい限りです。
皆様には大変感謝しています。ありがとうございます。
来年もマイペースで、メジャーマイナーごちゃ混ぜにしつつ書いていきますので、どうか宜しくお願い致します。
それでは皆さん、良いお年をお迎えください。