ミッシング・パーソンズ

U.Kで卓越したドラミングを披露したテリー・ボジオは、解散後スーパー・プレイヤーとして活躍しますが、そんな彼がポップバンドを結成したことがありました。
それが奥さんのデイル・ボジオや、フランク・ザッパ・バンドの元同僚らと結成したミッシング・パーソンズです。
このバンドは実力派揃いのメンバーが、テクニカルだけどちょっと時代の波に乗ったエレクトロ・ポップっぽい音を演奏していたのですけど、注目されたのはそこではなく、ヴォーカルのデイルの衣装でした。
とにかく大胆。つーか変。元モデルなだけあってさすがに見映えはしたんですが、今見るとかなり痛い気がします。


Missing Persons - Words


演奏がさすがにしっかりしているのが印象的ですが、それよりデイルの衣装の奇抜さに目が行ってしまうww
このときもほとんど半裸に近い、なんともアレ過ぎてセクシーなのかどうかもわからないすごい衣装なんですが、彼女の場合このくらいは序の口。
写真が見当たらなかったのが残念ですが、シングル3枚で胸と股間を隠しただけの衣装というのもありました。ほとんどキワモノなんですが、80年代ってこういう時代でもあったんですよね。目立った者勝ち。
ただ彼らの場合、この衣装のおかげで確かに話題にはなったんですが、どうにも行き過ぎて引かれてしまったのかマニアックなイメージが払拭されず、結構ポップな音を出していたのにセールスが伸び悩んだのは誤算でした。


Missing Persons - Mental Hopscotch


これはデビューミニアルバム(タイトルは忘れた)のオープニングナンバー。のちに1stアルバム『Spring Session M』の再発CDにもボーナストラックとして収録されました。
彼らにしてはかなりストレートでカッコいい曲だと思います。この曲がどうしても聴きたくて、後でベスト盤買いましたから。
テリーの一見地味ながらタイトで要所をしっかり押さえているドラムと、意外に凝ったバッキングプレイは素晴らしい。さすがザッパ門下生。


ミッシング・パーソンズは86年ごろ、テリーとデイル夫妻が離婚したため解散してしまい、今はデイル一人でミッシング・パーソンズを名乗って細々とライブをしている状態と聞いています。
一度再結成もしたらしいのですが、3回くらいショーを行っただけで、デイルがばっくれてあえなくポシャったらしいですね。なんつーかこのバンドらしい話だなあ、と何となく思ってしまうのですが。
ちなみに解散後のテリーは、こういう感じで活動しています。


Korn - I Will Protect You(Terry Bozzio's Drum Solo)


これはコーンに加入したときのの映像ですが、とにかくドラムの数に圧倒されてしまいます。
U.Kで見せてくれたテクニカルなドラム捌きにはさらに磨きがかかっているようで、あちこちから声を掛けられてはそこで素晴らしいプレイを披露し、自由に活動しているようです。
またギターのウォーレン・ククレロはデュラン・デュランに加入してましたし、ベースのパトリック・オハーンはニューエイジ音楽に転向し、ソロアルバムを多数リリースしています。