クイーン・オブ・ザ・ストーン・エイジ

昨日書いたカイアスのギタリストだったジョシュ・オムが、解散後結成したバンドがクイーン・オブ・ザ・ストーン・エイジです。
バンド名は「石器時代のオカマ」という意味だそうです。最初ジョシュはバンド名をガンマ・レイとしたのですが、ドイツに有名な同名のバンドがあるためこの名前に変えたんだとか。ガンマ・レイってアメリカじゃ知名度ないんだな。
音楽性はカイアスとそんなに変わってなくて、ストーナー・ロックなんですが、ジョシュはドラッグとの強い結びつきを想起させるこの呼び方を嫌っていて、機械的に繰り返されるリフにちなみ、ロボット・ロックと呼ばせているらしいです。
そのくせ歌の中で「ニコチン、ヴァリウム、ヴィコディン、マリファナ、エクスタシー&アルコール、コカイン!」とドラッグ名を連呼していたりして、だったらドラッグを想起させるのは自業自得だろ、とも思うんですが。
まあそれはそれとして、知的なソングライティングの妙味を感じさせながらも、スペーシーなトリップ感もあり、素面で聴いていても別次元に旅立てる音ではあります。


Queens Of The Stone Age - No One Knows


02年にリリースされ、英国でプラチナムに認定されるなど商業的にも成功を収めた3rdアルバム『Songs For The Deaf』に収録されている彼らの代表曲。
重いけど耳に残るリフと、不思議なリズムが印象的な曲です。
ブラック・サバスの今日的解釈ということになるんでしょうけど、どことなくキッスを思わせるようなポップさも持っているのがご愛嬌。
ちなみにドラムを叩いているのは、元ニルヴァーナで現フー・ファイターズデイヴ・グロールです。
そう言えばジョシュとデイヴは、後にゼム・クルックド・ヴァルチャーズを一緒にやってましたっけ。あれはベースがジョン・ポール・ジョーンズというのが凄過ぎるんですけど。


クイーン・オブ・ザ・ストーン・エイジはジョシュ以外のメンバーがしょっちゅう入れ替わるんですが、現在まで大きな停滞もなく活動を続けています。
日本にも2度来日していますが、最近は2度のフジロック来日予定を連続してキャンセルして、ファンの失望を買ったりもしましたっけ。