ウータン・クラン

いろんなジャンルの音楽を聴いているんで、音楽に詳しいと思われがちな僕ですが、実際はそんなことはありません。ただ単に広く浅く聴いているだけなので。
その中でも特に疎いのがヒップホップ系ですね。初期のアフリカ・バンバータとかランD.M.C.とかパブリック・エナミーとかビースティ・ボーイズとか、そのへんあたりはまだ聴いていたんですけど、だんだんどれがどれだか判らなくなっちゃって。
最近までアイス・キューブとアイス-Tをごっちゃに覚えていて、映画に出ているアイス・キューブを見ては
「この人が『Cop Killer』を歌ってた人か」
とか思ってたくらいですから、知識が中途半端も甚だしいと言うべきなのかどうなのか。
最近は『タモリ倶楽部』の空耳アワーを見て、そこで取り上げられて気に入ったやつをたまに聴くくらいになってます。


Wu-tang Clan - Da Mystery of Chessboxin'


ウータン・クランの『チェスボクシンの戦い』です。
この曲の2:30のところが「嘘っ、釈放!?」と言っているように聞こえて、空耳アワーでも名作のひとつに数えられています。


ウータン・クランは自身の曲にカンフー映画の音声をコラージュし、挙げ句の果てにはウータンブランドのカンフー映画DVDシリーズまでリリースするほどのカンフーマニアで、その点他人とは思えないところがあります。
この曲の収録された1stアルバムのタイトルは『Enter The Wu-Tang』、サブタイトルは『36 Chambers』と、それぞれ『燃えよドラゴン』『少林寺三十六房』から引用している(おまけに邦題も『燃えよウータン』)あたり、分かってるなって感じですし。
そしてあろうことか、彼らは格闘ゲームにも進出しています。その名も『Wu-Tang: Shaolin Style』。洋ゲーによくあるフェイタリティ*1てんこ盛りの怪作だったようです。
「ようです」というのは、僕がそのゲームのアメリカ版をプレイしたことがないためなんですが。
後に『燃えよウータン』の名前で日本版も出たんですけど、ブックオフで中古を購入してプレイしたところ、フェイタリティを全てカットしてあり、ただの凡庸な格闘ゲームと堕していました。
まあ日本でそんな残虐ゲームが発売できるわけもない(PCなら可能かもしれないけど)ので、よく考えてみれば当たり前なのですが、だったら無理して出さなきゃいいのに。

*1:負けた相手に浴びせる残虐なトドメ技。有名なのは『モータルコンバット』シリーズで、脊髄ごと首を引っこ抜くなんて技もある。