アメリカ

今日は具合が悪くて病院に行ってきたぐらいなので、うんと短い更新になってしまいますがご容赦下さい。


今回取り上げるのは、急に古くなってアメリカです。アコースティックでシンプルなサウンドと、清涼感あるコーラスで70年代前半から80年代にかけてヒットを飛ばしました。
皆さんはアメリカって言えばそりゃ米国のバンドなんだろうと思われるでしょうし、実際それは間違ってはいないのですが、ちょっと彼らの結成の顛末には一ひねりあったりします。
アメリカはジェリー・ベックリー、デューイ・バネル、ダン・ピークの3人により結成されたのですが、彼ら3人は皆父親がイギリス駐留のアメリカ空軍の所属だった(イギリスで生まれたのはパネルだけ)、という共通点がありました。
そのため結成されたのは英国でですし、デビューのきっかけもロンドンでの大きなオーディションを受けて合格したからでした。デビューしてからも「イギリスのバンドだけどバンド名はアメリカ」みたいな感じで売り出されていたそうです。
そんな出自ですから、なら音に英国っぽいところがあるのかって思われる向きもあるでしょうが、全然そんなことはなくてクロスビー・スティルス&ナッシュを思わせる普通にアメリカンなサウンドなのが、一周回って面白いところではあります。


America - Horse With No Name


72年に全米1位、全英3位と大ヒットしたシングル。邦題は『名前のない馬』。
彼らのデビューアルバム『America』は特に売れなかったのですが、この曲のヒットを受けて追加収録して再発したところ、ミリオンセラーを記録し、グラミー賞の新人賞まで獲得する成功を収めました。これを機に彼らは活躍の場を本国に移します。
この曲は中学生の頃、同級生のビルボードマニアに教えてもらったんですが、その明るくなさ、淡々とした地味さが気に入っていました。
大人になって歌詞がわかるようになると、その塩辛さや、ただ淡々としているわけではなく情熱も秘めていることが理解できて、ますます好きになりましたね。
のちにバンドを組んだときに、この曲をパンク調にして演奏したこともありましたっけ。出来は訊かないでほしいですがww


America - Sister Golden Hair


75年にシングルカットされ、全米1位を獲得した曲。邦題は『金色の髪の少女』。
いかにも米国のバンドらしいポップで甘美なメロディラインと、涼しげで爽やかなコーラスはなかなか聴いていて気持ち良いものがあります。
この曲もパンク調にしてカバーしたことあるんですよね。こっちのほうがやりやすくて、ちょっとグリーン・デイみたいになった(演奏能力はさておき)のを覚えています。


実は彼らの曲は、このくらいしか知らないんですがww
彼らは何度かメンバーチェンジをしつつ、現在も活動を継続しているらしいですね。公式サイトを見ると去年のライブが貼ってありましたから。
なお結成メンバーのピークは、昨年就寝中に死去したそうです。享年60。ご冥福をお祈り致します。