ザ・クランプス

今回はサイコビリーの元祖、ザ・クランプスです。
彼らは76年に米国ニューヨークで、ラックス・インテリア(ヴォーカル)とポイズン・アイビー(ギター)の悪趣味変態夫婦を中心に結成され、以後30年以上にわたってサイコビリー一本やりで活動した、このジャンルのパイオニアです。
その音楽性の不変ぶりはある意味ラモーンズに似ており、本当に局地的ではありますが、多大なリスペクトを受けています。
ここで告白しておきますけど、実は僕の場合そんなに積極的に彼らの音を聴いているわけじゃないんです。でも今回取り上げたのは、昔見たライブの映像が忘れられないからです。
僕もいろいろなバンドのライブを、生もしくは映像で見ていますけど、これはかなりインパクトがありました。それがこの映像です。


The Cramps - Tear It Up


80年代前半のロサンゼルスでのライブですが、音楽云々以前にどう見てもただの変態なのがすごいです。
ラックスのコスチュームも強烈ですし、マイクをチ×ポに見立てたパフォーマンスは、仮にもジャンルの第一人者として崇敬されているバンドとは思えないくらいの下品さですから。
これは19歳くらいの頃に買った、いろんなパンクやニューウェーブのバンドのライブを集めたオムニバス・ビデオで観たんですが、あまりの最低さに笑い転げてしまいましたっけ。
あとカリフォルニアの州立ナパ精神病院において、大勢の患者達を前にフリー・ライブを開いたのを映像に収めた『ザ・クランプス 精神病院ライブ』も観ました。
僕はDVDで観たんですが、レイトショーで上映されたときの予告編はこれですね。『全身ハードコア GGアリン』と同時上映だったようです。



内容は要するにライブやってるのがモノクロフィルムに映ってるだけなんですけど、客層がやはり普通じゃないわけで、若い女性患者が突然ステージに登り絶叫を上げるのを皮切りに、リズムを無視してヘッドバンギングする男、ふらふらとステージを這い回る老人、マイクを奪って絶叫を繰り返す女たちが徘徊するステージは、いろんな意味で強烈でした。
こう書いているとただのキワモノを紹介していると勘違いされそうですけど、一応彼らの名誉のために申し上げておきますと、ザ・クランプスはサイコビリーの草分けとして、音楽的にも大変評価されています。嘘だと思われるでしょうけど本当です。


そんな破天荒な活動を続けていたザ・クランプスですが、09年にフロントマンのラックスが62歳で大動脈解離のため死去したため、活動を停止しました。
ご冥福をお祈りします。