TOTO

今回は思いっきり少年時代に戻ってTOTOです。
TOTOと言えば『Rosanna』や『Africa』といったアダルト・コンテンポラリーなヒット曲を思い起こす人が多いでしょうが、僕が好きなのはそうなる前のハードロックしていたTOTOです。
当時中学生だった僕にも理解できるような、わかりやすいカッコよさに溢れていたんですよね。まあいかにも中学生が好きそう、と言われれば、何も返す言葉はないんですけどww
こういうのとパンクを同時進行で聴いていたんですが、少年(あくまでも当時の)にウケそうなところは双方に共通しているところかもしれません。


TOTO - Hold The Line


78年にリリースされたデビューアルバム『TOTO』(邦題は『宇宙の騎士』)に収録された、彼らのデビューシングル。
ビルボードで5位にまで上がるという、新人としては出来過ぎなほどのヒットを記録しています。
印象としてはスタジオミュージシャンたちが集まって、割とハードなロックをさらりとやりましたという感じでしょうか。
特にイントロで三連譜を刻む、デヴィッド・ペイチのピアノのカッコよさは、筆舌に尽くしがたいものがありますね。
基本的に粗さは皆無で、完璧なくらいに洗練された曲です。ただその粗さの無さが、食い足りないというロックファンも多かったと記憶していますが、そこはスタジオミュージシャンという出自が影響しているんでしょう。
またその洗練されたところに、のちに大ヒットを飛ばすこととなる産業ロック、AOR路線の萌芽を見ることもできるかもしれないですね。
そう言えば当時バンドをやっていた友達は、みんなTOTOをレパートリーに入れていた記憶があります。僕も高校生の頃、ベーシストのいないバンドに頼まれて、シンセサイザーでこの曲のベースのパートを弾かされましたっけ。その意味でも懐かしい曲です。