スリップノット

今日はちょっといろいろあってスリップノットです。
スリップノットアメリカの9人組ヘヴィミュージック・バンドで、メンバーそれぞれがいろいろなテーマに基づいた、奇妙なマスクをかぶっていることが最大の特徴です。
正直夏場とか暑くないんだろうかと思うこともあるんですけど、とにかくその見た目と音のインパクトは特大で、日本では最大の敬意をこめて「猟奇趣味的激烈音楽集団」と呼ばれています。
音は基本的にうるさいwwメタル、パンク、ハードコア、インダストリアル、ヒップホップなどが混在していて、なんとも言えない異様な緊張感と攻撃性、そして混沌とした空間を作り出しています。
しかしただうるさいだけではなく、ドラマー1人とさらにパーカッションが2人おり、またターンテーブル担当やプログラミング/サンプラー担当もいることから、意外と細やかで多彩な演出や表現にも長けています。
ちなみに彼らのマスクは、あのスクリーミング・マッド・ジョージが特注製作したものだそうです。公式グッズとしても売られており、実は僕もターンテーブル担当のシド・ウィルソンの、ガスマスク型のやつを買おうとしたこともあるんですが、結局は決心がつかないうちに違う形にモデルチェンジされてしまいました。残念。


Slipknot - Spit It Out


00年にリリースされたデビューアルバム『Slipknot』収録曲。
まくし立てるような凶悪デスヴォイスラップと、突然挟み込まれる静的なラップとのコントラストが非常に印象的な曲です。
歌詞も呪詛と言ってもいいくらい怒りに満ちています。これを聴くとスリップノットの音楽に含まれている要素は大体分かるかも。
なおPVはあのスタンリー・キューブリックの名作『シャイニング』のパロディになっています。最初見たとき思わずコーラ噴きましたから。


Slipknot - Wait And Bleed


これも『Slipknot』収録曲。
彼らの曲の中では最もメロディアスでポップですね。キャッチーなメロディなんですが、攻撃性も高くて爆音好きも満足できるという、一粒で二度美味しい曲です。
ヴォーカルのコリィ・テイラーは、クリアボイスとデスボイスを巧みに使い分けていて、抜群の表現力を見せています。実は上手いヴォーカリストだということを再確認しました。
スリップノットがただ叫んでるだけのバンドではないことを証明した曲だと思いますね。


彼らはもう7度も来日しているんですが、未だに観に行ったことはないんですよね。
一度は生で観てみたいものですが、年齢的・体力的にもうきついかなあ。もう飛び跳ねたりとか無理ですもん。できれば着席したいくらい足が弱ってますから。
それとベーシストのポール・グレイは昨年薬物過剰摂取のため急逝しました。ご冥福をお祈り致します。