ベン・フォールズ・ファイブ

ちょっと時間がないので短めに。
僕も一応元鍵盤奏者の端くれ(今は弾けない)なので、ピアノやオルガンの目立つバンドは好きです。というわけで今回はベン・フォールズ・ファイブです。


ベン・フォールズ・ファイブは94年にノースカロライナ州で結成された、ロックには珍しい、ピアノを中心としたギターレスのスリーピースバンドです。
3人組なのに「ファイブ」なのが不思議ですが、リーダーのベン・フォールズ曰く「ベン・フォールズ・スリーより響きがよいから」だそうです。
彼らは伝統的なポップミュージックの要素を受け継ぎながらも、ファズやディストーションなどのエフェクターをベースに使用することによって歪んだフレーズを体現するなど、オルタナ世代の空気感を巧みに盛り込んだアグレッシブな演奏を見せていました。
変則的な編成をも逆に武器にしてしまう個性と、美しく若さに満ち溢れたメロディ、極めて綿密な楽曲の構成、ピアノの弦をハンマーで叩いたり鍵盤にジャンピング・エルボーを決めるなどのトリッキーなパフォーマンスと、非常に魅力的なバンドでありました。


Ben Folds Five - Philosophy


この曲はドラマ『ロングバケーション』の挿入歌でもあり、日本でも有名な曲です。
ギターがなくてもロックになるんだな、と当時感心しましたっけ。


ベン・フォールズ・ファイブは00年に解散しましたが、08年には地元ノースカロライナ州チャペルヒルでオリジナル・メンバーによるライブを行っています。